コンテンポラリーアートについて思うこと

長い人類の歴史の中で、ごく最近まで「芸術」が短期間に劇的に変化するなどという出来事はありませんでした。ラスコーの壁画、ツタンカーメンの黄金の棺、アクリポリス神殿の彫刻、ナスカの地上絵、システィナ礼拝度の天井画 ...。プリミティブか洗練されているかに関わらず、自然、超自然的ななものに対する畏怖、崇拝といった感情、宗教的な意味をシンボルとして表現するものか、あるいは、テサロニケのニケやミロのヴィーナス、ルネサンスの絵画のように人間の造形的な美を賛美するものでした。そして、個体間、異文化間、あるい異なる時代の被造物の絶え間の無い交流と認識をとおし、破壊と再構築されることによってゆっくりと進化してきました。しかし、産業革命という技術手段の革命が、過去になり大きな衝撃をあたえ、急激な変化をもたらすことになります。 19世紀はじめに発明された純粋に物理科学的な写真技術によってそれまで曖昧だったアートの定義はテクニックと芸術性に分解されました。それは「見えるものを正確に再現する」という才能のある画家だけに独占されていたテクニックが写真の発明によって解放された

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